◆『あなたの心に』

【『CDブック しあわせ運べるように』 104ページより】

2008年の春に、いろんな場面で子どもたちが出会った人に贈る、感謝の歌が必要だなと考え創作しました。音楽観賞会に来られた演奏家の方たち、自然学校や修学旅行でお世話になった宿舎や旅館の方、授業参観に来られた保護者の方など……。
今、目の前にいる人の心に届けるために歌う曲です。出会いに感謝し、少しの時間でも一緒に過ごすことができたうれしさ、ありがとうの気持ちなどを曲にしました。
『ようこそ! ○○小学校へ』を歌って歓迎し、『あなたの心に』を歌ってお別れをする。子どもたちの歌で始まり、子どもたちの歌で終わるので、いつまでも、子どもたちとの出会いやこの歌を覚えていてくださる方がいらっしゃいます。

以前、保護者の方から、こんなお手紙をいただきました。

6年間、本当にお世話になり、ありがとうございました。
臼井先生に出会い、音楽を受けもってもらえたこと、本当に心からうれしく感謝の気持ちでいっぱいです。いろいろなことを学び、歌うことの楽しさ、そして、歌の力の大きさをこの6年間でたくさん心で感じて、成長したのではないかと思います。合唱団に入り多くの人の前で、気持ちを込めて歌う姿や、音楽会で堂々と演奏するわが子を見て、臼井先生とともにつくりあげてきた結果だなと本当に思いました。
私は臼井先生の歌が大好きです。そして、子どもたちは本当に幸せだなーと思います。
私が一番心に残っていることがあります。それは、6年生の最後の音楽の授業参観(学校公開日)のとき、3組が1時間目ということもあり私だけが参観していたのですが、最後に私の方を向いて『あなたの心に』を歌ってくれたこと、一生忘れることはないと思います。宝物です。本当にありがとうございました。
中学に行き、また、いろいろなことを学び成長していくと思いますが、小学校で学んだことを忘れず頑張っていってほしいです。本当にお世話になり、ありがとうございました。
これからもたくさん心に響く歌をつくっていって下さい。


また、卒業を控えたある児童からもらった手紙には、この歌についての思いが書かれていました。

私は臼井先生の曲で、『あなたの心に』が好きです。私はまだ12年間しか生きてないけど、共感できる曲です。人の一生って実は本当に短いものだと思います。でもその中で多くの人と同じ時間を過ごして行きます。でも出会いがあるということは必ず別れが来る。でもその後でも、その人の笑顔は心の中にずっとある。そんな意味かなぁと、私は考えています。曲の終わりにある「ありがとう 何度でも ありがとう 伝えたい」。本当に何度も私は臼井先生の心にありがとうを伝えたいです。





みじかい 時間でも 同じ 空気の中
ともに 過ごせた 喜びを 忘れず
いつの日か この胸に よみがえる
思い出は 心の宝物 きらめく メモリー
あなたと 出会えて とっても しあわせ
すてきな ひととき 忘れはしない
届けよう この歌を 響かそう この声を
今 目の前にいる あなたの心に


みじかい 時間でも 同じ 空気の中
ともに 過ごせた 喜びを 忘れず
おとなに なったとき よみがえる
思い出は 心の宝物 きらめく メモリー
あなたと 出会えて とっても しあわせ
やさしい 笑顔を 忘れはしない
ありがとう 何度でも ありがとう 伝えたい
今 目の前にいる あなたの心に
ありがとう 何度でも ありがとう 伝えたい
今 目の前にいる あなたの心に
あなたの心に……